黒澤明の『生きる』は未鑑賞。
ストーリーも余命宣告された男が人生を見つめなおす。
クラッシックな雰囲気で一昔前の映画のような始まり。
ビル・ナイ演じる課長が主人公のウィリアムズ。
ビル・ナイはいかにもお役所的な雰囲気。
でもすぐに早退して余命宣告されてしまい、欠勤するから宣告前のウィリアムズがあまりわからない状態でストーリーが進んでいくのは少し残念。
ウィリアムズは医師から余命宣告されてから、息子に話そうとするのだけれども、結局伝えることは出来ないまま亡くなってしまう。
葬式で息子が「どうして言ってくれなかったんだ」と言っていたけれど、言おうとしていたし、初めは「話したいことがある」って伝えたのに、嫁の言いなりになって聞こうとしなかったのはお前だぞ。
ほとんど接点のなかった新人職員に遺書を残すのだけれども、本当は息子へ残したい気持ちだったのかもしれない。
割と淡々とストーリーが進んでいくけれど、それ故なのか、ラストのウィリアムズが公園のブランコに乗り、スコットランドの民謡を歌うシーンで一気に号泣。
ラストだから、すぐに映画館終わってしまうけど、絶対目が赤くなってる。明るくなったら恥ずかしい。っていうか、このまま30分くらい泣いていたい。という感情で必死で嗚咽堪えて泣いた。
私の人生も何か成し得ることはできるだろうか。
なにかやり遂げたと思って死にたい。